青年会議所(JC)は"明るい豊かな社会"の実現を同じ理想とし、次代の担い手たる責任感をもった20歳か ら40歳までの指導者たらんとする青年の団体です。青年は人種、国籍、性別、職業、宗教の別なく、自由な個人の意志によりその居住する各都市の青年会議所 に入会できます。
60余年の歴史をもつ日本の青年会議所運動は、めざましい発展を続けておりますが、2012年5月現在、701の地域に約3万5千の会員を擁し、全国的運営の総合調整機関として日本青年会議所が東京にあります。
全世界に及ぶこの青年運動の中枢は国際青年会議所(JCI)ですが、100を超える国及び地域にNOM(国家青年会議所)があり、約17万人が国際的な連 携をもって活動をしています。日本青年会議所の事業目標は、"社会と人間の開発"です。その具体的事業としてわれわれは市民社会の一員として、市民の共感 を求め社会開発計画による日常活動を展開し、「自由」を基盤とした民主的集団指導能力の開発を押し進めています。
更に日本の独立と民主主義を守り、自由経済体制の確立による豊かな社会を創りだすため、市民運動の先頭に立って進む団体、それが青年会議所です。
特質
青年会議所を他のすべての団体から区別する最大の特質は、会員の"年齢制限制"にあります。会員はいかなる人種、国籍、性別、職業、宗教であってもかまい ませんが、年齢満20歳から40歳までであることを要し、"品格ある青年"でなければなりません。したがっていかに長時間にわたり、有能で活動的な会員で あっても、満40歳に達したら退会しなければなりません。この素晴らしい年齢制限のゆえに、青年会議所は絶対に若さを失わず、常に希望に溢れ、未来に向 かった前進を続ける団体として活動することができるのです。青年会議所は世襲経営者のサロンクラブではありませんし、単に社会奉仕を行う団体でもありませ ん。青年会議所は未来を目指し、よりよき明日をめざしてわれわれの住む地域社会・国家・世界のために、われわれが今日の犠牲を払うことを厭わず、常に進歩 への挑戦を行う、理想と具体的、総合的な施策をもった青年指導者の運動です。が今日の犠牲を払うことを厭わず、常に進歩への挑戦を行う、理想と具体的、総合的な施策をもった青年指導者の運動です。
事業目標 "社会と人間の開発"
創立以来の"個人の修練、社会への奉仕、世界との友情"の青年会議所の三信条は、われわれの運動60年の展開の中で、年を追って具体化され、青年会議所運動とは要するに、"指導力開発と社会開発"であるとの事業スローガンに固まってきました。
青年会議所の"指導力開発"とは民主的な集団指導力あるいは集団運営能力の研究と実践であるといわれます。まず会員個人がすぐれた市民、職業人であるため に自ら厳しく訓練し、さらに市民社会の中にあって、市民を目標に向かって一致協力するように働きかけながら市民とともに進む、その全過程が青年会議所のい う指導力開発です。
青年会議所とボランティアの違い
青年会議所活動は、社会開発運動です。
ボランティアは活動。運動ではありません。
~「少年と釣り」のお話~
ある日ある時ある水辺で少年がおなかを空かせて水辺にいます。そこへ、JCメンバーが近づきます。そしてメンバーの手には釣り竿があります。
少年が空腹なのはかわいそうだから、釣り竿で釣りをしてメンバーは魚をいっぱいとりました。それをもらった少年は満腹、幸せになりました。
これはボランティア。
少年は自分では、何もできませんし、状況は何も変わっていません。たった一晩、おなかが満腹になっただけ自分では何もできません。
本当のJCメンバーならどうするの?
少年と一緒に釣りをします、最初は、メンバーが釣って見せて、やり方やコツを教えます。少年が一人でも大丈夫なように教えてそして、その場を立ち去りメンバーはどこか次に向かっていきます。これが社会開発運動です。