理事長あいさつ
つくばの街を、よりすばらしいまちへと発展させるべく、私たちつくば青年会議所は創立以来36年にわたり、様々な運動を続けてきました。
本年においても、地域の未来像を明確に描き、より具体的な方法を考え、課題解決とまちづくりの提案に取り組み、地域に根差している私たち青年だからこそ出来る事を、一人ひとりが地域を良くしたいと願う想いと共に歩みをさらに前へと進んでまいります。
「共 創~踏みだせ。つくばの新時代(みらい)へ~」のスローガンをもとに、つくばが持つ「学園都市」「国際」「自然」といったマテリアルを活かした事業を展開し、市民の皆様、そして多くの仲間と共に、つくばの新時代(みらい)を創る、まちづくりの一翼を担てまいります。
今後とも当青年会議所に対しまして、引き続きのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
本年においても、地域の未来像を明確に描き、より具体的な方法を考え、課題解決とまちづくりの提案に取り組み、地域に根差している私たち青年だからこそ出来る事を、一人ひとりが地域を良くしたいと願う想いと共に歩みをさらに前へと進んでまいります。
「共 創~踏みだせ。つくばの新時代(みらい)へ~」のスローガンをもとに、つくばが持つ「学園都市」「国際」「自然」といったマテリアルを活かした事業を展開し、市民の皆様、そして多くの仲間と共に、つくばの新時代(みらい)を創る、まちづくりの一翼を担てまいります。
今後とも当青年会議所に対しまして、引き続きのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
はじめに
つくば青年会議所は、1983年に筑波学園青年会議所として創立されました。それ以来36年間、青年達の地域未来への熱き想いと共に、伝統と歴史が脈々と築き上げてこられました。創始の精神を受け継いだ諸先輩方の不断の努力により、積み上げられた伝統と信頼の上に私たちがいることに、恵まれた環境のもとで運動をさせて頂けていることに感謝しなければなりません。果たして、先人の想いを今の私たちは、しっかりと受け止める事が出来ているのでしょうか。歴史を知り、その想いを未来へ紡いでいくことが、明るい未来を創造していくことにつながるのです。2019年は、平成から新元号へ変わり、新たな時代が始まろうとしています。今、私たちは大きな時代の変化の中にいるのではないでしょうか。時代が変わり、地域が変われば、私たち青年会議所に求められる役割も必ず変わります。設立40周年へ、そしてつくばの新時代(みらい)へ向け、今の時代に求められる新たな「つくば青年会議所」を自ら創造し、大きく踏みだし、新たな挑戦を続けましょう。
変わらぬ豊かさを与えてくれる「紫峰筑波山」、時代の変化と共に移りゆく「地域の街並み」さらなる発展へと向かう「都市部」と、今まさにつくば市は大きな過渡期にあります。「変わるもの」「変わらないもの」「変えてはいけないもの」このまちに住み暮らす私たちだからこそ、感じえることがあります。まちへの想いと当事者意識を強く持ち、個々の力でつくばの未来を変えられるという強い意志のもとに、市民の皆様と「未来への希望」を抱けるまちを共に創ってまいりましょう。
成長から成熟都市へ向けて
つくばエクスプレスの開通により、つくばの街は「都市」として成長を大きく進めています。しかし、住宅商業地の開発・インフラ拡張整備等のハード面が先行し、急速とも言える都市開発が行われています。つくばの目指すべき「豊かな明るい未来」がどのような「まち」なのかを考えていく岐路にあると感じざるをえません。物理的な豊かさと同時に、「成熟都市」へ向け、そこに住み暮らし働く人々が、「心の豊かさ」を感じることができるゆとりあるまちづくりへのアプローチが必要なのです。つくばならではの文化・芸術・音楽・自然・食・都市建築といった恵まれた要素を活かした事業を実施しましょう。「文化の香りを感じられる美しいまちのビジョンを提示し、つくばの新しい文化創出都市を生み出そう。」
政府が2030年に6,000万人と目標を掲げている訪日外国人旅行者の来訪は、地域に大きな財政基盤を生み出す絶好の機会となります。しかし、筑波山周辺地域のまちづくり、観光促進において、地域資源の活用が十分に行われていないと感じます。インバウンドを増やすためには、地域特有性と活性化策を「発信」していくことが重要なのです。そして、私たちの愛する地域を発展させるために、地域共働による観光地域づくりや情報の発信により地元特有の伝統や文化、産業を訪れる方々に知ってもらう必要があります。つくば最大のヘリテージである「紫峰筑波山」を地域の未来のために、どう活用するか、どう外に向け発信していくかを地域の皆様と共に考え、育てていきましょう。昨年10周年を迎えた「ツール・ド・つくば」も観光促進・健康増進を目的に開催してまいりました。今年は「いきいき茨城ゆめ国体(第74回 国民体育大会)」が開催され、つくばでは自転車ロードレース等が行われます。国体の事業と共に、「ツール・ド・つくば」のさらなる可能性を見出し、つくばそして、筑波山の魅力を広く発信していく大会とします。「地域愛を育むと共に新たなまちづくりの可能性を見据えた地域の魅力を高め、ローカルアイデンティティーの確立されたつくばを共に創ろう。」
未来の創造が生み出す新しい都市
1970年代以降筑波研究学園都市として、つくばは都市計画によって整備された街です。都市の中にも自然と調和した優れた住環境を多く有しています。それらはつくばの貴重な環境財産なのです。しかし、建設から50年以上が経過し、時代の変化と共に存在価値が薄らいできています。この素晴らしい都市マテリアルをより活用し、市民自らが「住環境」「自然」の在り方を考え、より良いものへと推進していく意識を持って頂く必要があるのです。つくば市きれいなまちづくり実行委員会と共に、地域に住み暮らす皆様、地域の企業様を巻き込む環境美化運動を継続します。「市民と共に地域を愛し、都市環境が自らの生活にどれだけ重要であるかを考え、地域環境への意識の醸成と共有を進めよう。」
地域未来を創造するために、担い手となりえる青少年の存在が必要不可欠です。核家族化などの影響で地域社会の交流が希薄になり、テレビやインターネットを介して感覚的に学びとる「間接体験」が多くなり、子どもたちの成長にとって負の影響を及ぼしていると考えます。私は、これからの子どもたちに重視されなければならないのは、「ひと」や「もの」に実際に触れ合うことから、学び得る、思いやる心や感動する心など、社会生活に必要な人間性を育む「直接体験」であると考えます。「子どもたちが心豊かに成長する一助、そして親としての成長を共に感じ合おう。」
つくばは、日本屈指の研究学園都市として大学・研究機関・工業団地が集積しています。日本そして世界中からつくばに多種多様な方々が集まり、働き住み暮らしています。しかしながら、つくば市はそれらの地域資源を有益に活用できていなく、私たちが知らない組織・人材も多くいる現状があります。つくばに集まっている地域性・国際性に富んだ多種多様な文化・価値観を持った団体や人々は、まさに「地域人財」なのです。しかし、地域に根付いていないのが現状なのではないでしょうか。この地域人財と共にまちづくりを行うことで、他の街では得ることができない文化を創り出し、地域の成長につながると信じます。今後必ず訪れる、人口減少からの移民受入社会へ向けた地域の多様性がいかに重要かを考えましょう。「つくばだからこそできるインクルージョン(地域的一体性)を考え体現し、新たなまちづくりを創造しよう」。
まちづくりはひとづくりから
青年会議所の魅力それは、「ひと」と「ひと」とのつながりです。そのつながりが私たちの運動を大きく推進させます。運動をさらに展開したくとも、志を共にする仲間がいなければ、その発信力を最大限に活かせることはできません。前へと踏みだすための組織の原動力となる仲間づくりに取り組み、諸先輩方が紡いでこられた想いをより強いものにしていこうではないか。青年会議所メンバーであることへの誇りを持ち、地域に必要とされる魅力ある人材「与えられる人から与える人」になれるよう高い意識を持ちましょう。また、地域の経済を担っていくという責任感を持ち、青年経済人としての自己研鑽に努めなければなりません。青年会議所は「見られている」という意識をしっかり持ち、青年経済人としての資質を高めることができる団体を目指し、メンバーの知識を向上させ、品格ある青年としてさらなる成長をしましょう。「青年会議所を通じて学んだ経験と培った力を発揮し、地域ビジネス・地域発展に寄与し活気溢れるつくばを実現しよう。」
夏の風物詩として、市民の皆様と共に発展してきた「The祭inTSUKUBA」は1997年よりつくばの「まちづくり」の一翼を担う事業として、毎年開催されています。これからも市民の皆様はもちろん故郷(ふるさと)を愛する方々のために、これまで共に育み続けてきたつくば市、つくば梟乃會、関係諸団体との連携をさらに強固なものとし、我がまちつくばの夏に光を輝く華を咲かせ、来場者に大きな感動と笑顔を届けましょう。青森「ねぶた」・秋田「竿灯」とお借りしている文化に加え、つくばオリジナリティ溢れる「祭づくり」を構築することで、持続可能でさらに「市民参加型」としての事業へと進化するのです。「新たなまちづくりの可能性を見据えた魅力溢れる新しい祭りを創出しよう。」
誇りある組織として
つくば青年会議所が地域の皆様から必要とされ続けるためには、堅実な組織でなければなりません。「見られている」という意識をしっかり持ち組織運営の在り方を常に意識し、会員皆の「個々の力」が運動の中で、最大限に発揮できるようにLOM運営を心がけなければなりません。また、つくば青年会議所設立40周年へ向け、つくばの新時代(みらい)のビジョンを明確に見据え、運動展開を行っていく必要があるのです。青年会議所は地域の諸問題の解決を新時代に先駆け、社会的使命として運動を展開しています。その運動の成果を地域の皆様に知ってもらうことにより、まちづくりの和を共に広げられるのです。JCのJCへの広報ではなく、本当に伝えるべき事を伝えたい人に向けて運動を発信し、周囲の共感を得ることが重要なのです。つくば青年会議所はLOMの枠を超え多くのメンバーが責任感を持ち、つくば青年会議所の顔として、出向している事を忘れてはなりません。出向者の情報を皆で共有し仲間の後押しへとつながるよう、各種大会・諸会議へ参画し讃えましょう。さらに、共にJC運動に尽力され、つくば青年会議所の歴史の1ページを築き上げてこられた卒業生の皆様へ、礼を尽くし送り出しましょう。
本年は財務審査会議にて、財政の健全な運用はもとより事業の費用対効果と公益性が担保されているかチェックをし、透明性のある運営とします。時代の変化とともに、価値観は大きく変わります。新しい時代に見合った事業に適正な事業費配分を行ない、つくばの未来を創り出すことの一翼となりましょう。
青年会議所運営を好循環させるためには、強い共有意識が必要です。より良い諸会議の運営を心掛け、有意義な会議運営の実現をめざしましょう。さらにより適正な組織運営の在り方を常に意識し、変えるべきものは変え中期的なビジョンを見据えた持続可能な組織へと進化させよう。
「メンバーが共有意識を持ち、今の時代に何が必要かを創造し、変化を恐れず進み続けよう。」
私たちつくば青年会議所は2017年に関東地区大会を主管した中で多くの学びを得る事ができ、貴重な経験をさせて頂きました。しかしながら、私たちにはまだまだ足りないものも多々ありました。その経験を生かしさらなる成長を目指しましょう。日本青年会議所そしてJCIのビジョン、大会に積極的に関わり、共創する意識を高く持つのです。また志を同じくする地域の皆様とも、組織の枠を超えた交流を図り、地域のビジョンを多く語り合いましょう。
「そこからつくば青年会議所のさらなる高みへの挑戦をし続けよう。」
終わりに
『人の価値とは、その人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる』The value of a man should be seen in what he gives and not in what he is able to receive.
アルベルト・アインシュタイン
新時代(みらい)に必要とされる何かを「与えられる存在」になろう。
創造しなければ、何も始まらない。
踏みださなければ、何も変わらない。
多くの仲間と共につくばの新時代(みらい)を共創しよう。
アルベルト・アインシュタイン
新時代(みらい)に必要とされる何かを「与えられる存在」になろう。
創造しなければ、何も始まらない。
踏みださなければ、何も変わらない。
多くの仲間と共につくばの新時代(みらい)を共創しよう。